製造へのこだわり
畑から販売までを一貫して
自社で管理できるからこそ、
お茶作りのどの局面においても妥協せず、
こだわりを持って取り組んでいます。
末吉製茶工房のこだわり
1.使うのは春摘み一番茶のみ
原材料は、春摘みの一番茶、以上。
末吉製茶工房の日本茶商品は、一年に一度しか収穫できない春摘みの一番茶のみを原材料として使用し、製造しています。その年に芽吹き、初めて摘まれる春摘みの一番茶は、秋から冬の間、じっくりと寒さに耐えながら、たっぷりと溜め込んでいた栄養分を豊富に含んでいます。そのため、初夏以降に摘まれるお茶に比べると驚くほどに旨みや甘みが濃厚。もちろん、健康に良い成分も沢山含まれています。
末吉製茶工房では、自分たちの目が行き届く範囲で、丁寧に、そして余裕を持って納得のいくお茶作りに取り組むため、両手に余るような必要以上の茶園を持っていません。ですので、お茶の栽培面積は全国的な生産者に比べて小さく、製造できるお茶の量にも限りがあります。
ただでさえ製造可能なお茶の量に限りがあるのに、そこから更に厳選した春摘み一番茶の茶葉しか使用しないのは、妥協のない本当に美味しいお茶と、その先にある《余韻のある暮らし》をお届けしたいからです。
2.新鮮さ
茶葉を摘み取ってから直ぐに製造。
茶葉は、摘み取ったその瞬間から発酵(酸化)が始まります。適切に管理されていない状態で茶葉の発酵(酸化)が進むと、次第に熱を帯び、葉が傷み、味が落ち、変色する原因になります。それらを未然に防ぎ、美味しいお茶を作るためには、茶葉を摘み取ってから直ぐ、大事に製茶工場へと運び込み、新鮮な内に蒸気による加熱処理を施して発酵(酸化)を止めることがとても重要です。
末吉製茶工房では茶葉の新鮮さを保つため、契約茶園と製茶工場の距離にもこだわっています。具体的には、茶葉を摘み取ってから直ぐに、そして大事に運べる距離として、運搬時間が15分以内の範囲でのみ茶園を管理し、製茶工場を運営しています。
また、「安心で美味しいお茶は、清潔な工場から」という考えから、製造後は従業員全員で工場の清掃を行い、清潔さを保ち、異物混入の恐れがないかの点検を行っています。
3.保管設備
1年を通してお茶の管理に適した環境(温度・湿度等)で保管できる冷蔵設備。
茶葉はとても繊細です。温度、湿度、酸素、光によって変質し易く、他の食品等の匂いが移り易いという性質を持っているため、保管方法を誤ると急激に品質が劣化してしまいます。
末吉製茶工房では、製造後の茶葉を茶専用の自社大型冷蔵庫で保管しています。また、保管に際しては速やかに遮光性、防湿性に優れた茶専用の保存袋に詰めて密封処理も行っています。茶専用の大型冷蔵庫、保存袋ですので、1年を通して茶葉に適した温度、湿度で保管ができ、また、酸素に触れたり光に当たることによる劣化や移り香の心配もありません。このような適切な環境下で保管されたお茶を、仕上げ加工の都度、必要な分だけ少量ずつ取り出していきます。
大型冷蔵庫を管理、維持するためのコストや、密封に際して必要となる窒素充填処理に関するコストも掛かりますが、美味しいお茶の品質を保つためには必要なことだと考え、決して手間暇を惜しみません。